不用品回収の費用や見積もりの相場について
お引越しや断捨離、模様替え、遺品整理などで不用品が出てきた場合、不用品回収業者に回収を依頼する方法があります。不用品回収業者に依頼したことが無い方は回収費用の相場 が分からず、「見積もり無料」とホームページに記載してあっても、本当に無料なのか?実際に見積りとは何をしてくれるか?など、不安なことも多いでしょう。 不用品回収にかかる費用(プラン)や見積もりの相場はどのくらいなのか、また不用品回収費用を少しでも安くする方法をご紹介します。
状況に合わせた回収プランの選択
「積み放題プラン」の費用相場と注意点
不用品回収業者が提案するプランは大きく分けると 2 つあり、1 つ目は「積み放題プラン」 と呼ばれるものです。このプランはトラックの大きさにより費用が設定されている言わば定額サービスのようなものです。
積み放題プランを依頼する時には以下の注意点があります。積み込み完了後に当初の 2 倍の金額を提示されることが無いように事前に確認しましょう。
まず、積み放題プランに以下の金額が含まれているのかを確認します。まずは、人件費です。トラックを運転してくるスタッフは積み込みも手伝ってくれるのか、回収作業もしてくれる場合はその人数を確認します。人件費はオプション料金として設定されており、定額プランの中に含まれていない場合には自分でトラックへと積み込む必要があります。
次に注意したいのが「リサイクル料金」です。家電リサイクル法の執行により、「テレビ、 エアコン、冷蔵庫、洗濯機」を廃棄処分する際にはリサイクル料金がかかります。メーカー名や容量により異なりますが、おおよそ以下の金額です。
【エアコン】
リサイクル料金972 円~ 運搬料金500 円~3000 円 搬出料金3000 円~20000 円
【テレビ】
リサイクル料金1836 円~ 運搬料金500 円~3000 円 搬出料金3000 円~20000 円
【冷蔵庫】
リサイクル料金3672 円~ 運搬料金500 円~3000 円 搬出料金3000 円~20000 円
【洗濯機】
リサイクル料金2484 円~ 運搬料金500 円~3000 円 搬出料金3000 円~20000 円
不用品回収業者によっては回収後、廃棄処分せず、市場やオークションに出品しリサイクルしているのでリサイクル料金が不要になる可能性もありますが、回収された後から請求されない為にも、リサイクル料金の有無については事前に確認したほうが安心ですね。
トラックの大きさ別に載せることができる量と相場価格は以下のようになっています。
軽トラック 15,000 円~
2 ドア冷蔵庫、洗濯機、布団 1 組、3 段カラーボックス、コタツ、テレビ、ミニコンポ、電子レンジ、扇風機、掃除機、その他小物類 クローゼット~1K程度の量が積載できます。
2 トントラック
40,000 円~
洗濯機、2 ドア冷蔵庫、タンス(背丈程度) 、シングルベッドなどの大型家電・家具を 4 点 程度、2 人掛けソファなどの中型家具、その他小物類 1K~1DK程度の量が積載できます。
4 トントラック
120,000 円~ 洗濯機、5 ドア冷蔵庫、着物用タンス、ダブルベッドなどの大型家具・家電はもちろん、ソファなど中型家具まで積み込めます。 1DK~一軒家から出る大量の家具・家電の積み込みも可能です。
「品目別プラン」の費用相場と注意点
もう一つの不用品回収プランは、回収物一つずつに金額を提示してもらい、買い取りもしくは引き取りをしてもらう場合です。品目別の回収費用はエアコン1台5000円~、2人掛けソファー4000円~ですが、回収費用の他に基本料金が3000円程度かかるので注意が必要です。
年式の新しい家電やブランド家具であれば、買取りしてもらうことも期待できます。例えば、製造から 10 年未満のエアコンは約10000円から約35000円で買い取られていますし、冷蔵庫などの比較的新しい家電は買取りをしてくれる不用品回収業者が多いです。ワインセラーは年式を問わず近年のワインブームにより買い取ってもらえる可能性が高まっており、フォルスターワインセラーは26000円で買取りされたこともあります。
家具ではシモンズやカッシーナ、アルフレックスなどイタリア家具には根強い人気があります。最近ではマンションに住む世帯の増加により、大きなものよりコンパクトな家具の方が需要が高い傾向があります。
メーカーや型番ごとに買取価格の査定をしてくれるサイトもありますので、そういったサイトを参考にすると、どのくらいで買い取ってもらえるのかの相場を知ることができます。
家電高く売れるドットコム
おいくら
不用品が多い場合には定額プランを、少ない場合や買取りも期待できる場合には1件ずつ査定見積もりを依頼するとよいでしょう。
不用品業者の選び方
不用品回収業者は慎重に選ばなければなりません。不用品回収業者の中には悪徳業者と呼ばれる無許可かつ違法行為を行う業者も存在し、回収後、不法投棄をされたり、相場の倍以上の金額を半ば脅しのように請求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性も潜んでい ます。
安心して任せられる不用品回収業者を選ぶ基準は3 つです。
①必要な許可を取得しているか
不用品回収する際には「古物商許可」「廃棄物収集運搬業許可」「一般廃棄物収集運搬業許可」等が必要です。これは不用品を回収、買取、運搬する上で必要不可欠であり、警察や 各市町村に申請し、承認を得る必要があります。これらの必要な許可を取得しているか確認を行うことで、悪徳業者に依頼してしまう可能性を大幅に減らすことが可能です。優良な不用品回収業者は必ずホームページに記載していますので、注目してみてください。
②スタッフの対応は良いか
見積もりに来たスタッフの印象は会社の印象と言っても良いでしょう。遅刻するのに連絡がない場合や、見積りの対応に不快を感じたら、その業者には依頼しないほうが良いです。今後の対応にも期待できません。
③回収相場価格と大幅にずれていないか
不用品回収を依頼する際には時間と手間はかかりますが、必ず相見積りを取ってくださ い。最低でも 3 社の相見積もりを取ると相場が分かるでしょう。極端に安すぎるところは危険です。不用品を適切に処理するには人件費や処分費などの経費が掛かり、この費用は企業努力でもあまり差が出ない金額となります。極端に安い場合適切に処理せず、不法投棄を行っているかもしれません。
不用品回収業者を「ReLIFE(リライフ)」で
ReLIFEでは不用品回収業者をご紹介しています。
【不用品回収業者を探す】
品目や要望、条件に合わせて、80社以上ある不用品回収業者から最適な業者をご紹介いたします。
不用品回収業者は回収先から近い方が料金も安くなりますし、スケジュールにも柔軟に対応してくれます。また、不用品の内容によっては買取が得意な不用品回収業者に依頼した方が料金が抑えられます。
相見積もりをされたい方も早く回収してほしい方もお気軽にお問い合わせください。
不用品回収費用の見積もりにかかる時間とその内容・確認しておきたい事項
見積もりはどのようなことをするのか、さらに見積もりに来たスタッフに確認しておくとよい事項をご紹介します。 見積りに来たスタッフは不用品を確認し、その状態や年式などから作業費用もしくは買取価格を査定します。
見積りにかかる時間は 30 分~長くても 1 時間弱であり、回収に必要な作業人数や作業方法から見積書を作成します。例えば、5 ドア以上の大型冷蔵庫は、一人で運び出すことが困難なので、最低でも 2 人以上の人数が必要です。人数が増えれば増えるほど、搬出時間が短縮されますが人件費が発生するので、回収費用が高くなります。
人件費や改修費の他にも加算される料金があり、それを多くの不用品回収業者では、オプション料金として設定されており、以下のような状況で発生します。
不用品回収費用の基本料金に含まれていない、オプション料金の具体例
オプション料金とは基本料金とは別に発生する費用です。例えば、3 階以上から大型家電や家具を運び出す際にマンションにエレベーターが設置されていない場合、階数が上がるごとに金額が上がることもあります。
その他にも時間外料金の発生で、仕事の都合で不用品回収業者の営業時間外である早朝や20:00 以降しか立会いができないという場合には追加料金が発生することもあります。状況や業者にもよりますが時間外費用は 5 万円程度見ておいたほうが良いでしょう。また、洗濯機や食器洗浄機、エアコンの回収の場合には取り外し費用が発生することもあります。
オプション料金の中でも高額なのは吊り作業です。戸建ての 2 階から大きな冷蔵庫やピアノを運び出す際に、階段からだと運び出せない場合には窓から降ろすことになり、この作業をするには技術のある作業スタッフが最低でも上に二人、下に一人必要になり人件費も高くなります。
不用品回収の見積もりから回収されるまでの期間と即日回収の有無
見積もりが終わり、回収業者が決まったら次は日程調整です。自分の希望する日時に不用品回収業者の予定が空いていれば、その日時を予約します。少しでも早く回収してほしい場合には、見積もり依頼の電話で「出来るだけ早く回収してほしい」と伝えましょう。
そうすると、不用品回収業者によっては回収できる大きさのトラックで、見積もり訪問に来て、そのまま回収してくれるところもあります。即日回収は物が少量かつ料金をその場で決められる場合に限られてしまいますが、依頼者も不用品回収業者も見積り日と回収日の 2 日間、調整する必要が無いので、回収業者も喜んで対応してくれるでしょう。
双方にメリットがある即日引き取りですが、以下 2 つのケースでは即日引き取りは難しいです。 まず 1 つ目は、回収物が多く、スタッフ一人では対応できない場合です。見積もりには通常、 一人のスタッフが訪問します。大型家具やドラム式洗濯機など回収物が大きい場合には先ほども記載した通り、 2 人以上のスタッフが必要になるので見積りと同じ時に回収してもらうことは難しいでしょう。
2 つ目は、3 月から 4 月上旬の繁忙期です。引っ越しに伴い、不用品回収業者は忙しくなります。そのため、回収できるトラックは既に不用品回収現場へ行ってしまうので、見積もりだけであれば、スタッフの自家用車で見積りに来ることもあります。自家用車では、廃棄物収集運搬許可を得ていないので回収ができません。
不用品回収の費用を安くする3つの方法
回収費用を安くする原則は「回収物を減らすこと」と「見積書を確認すること」です。ここからは、誰でも簡単にできる方法を 3 つご紹介します。
①不用品回収を依頼する前に譲って減らす。売って減らす。
まずは回収物を減らすことです。自分にとっては不用品でも友人や家族は欲しがるかもしれません。人に譲る他にも自分で売って減らす方法もあります。手間はかかりますが、 オークションサイトやフリーマーケットアプリを利用すると個人でも気軽に売買ができます。お金のやり取りはサイト運営事務局が代行してくれるので、自分の口座を相手に教 えることなく売買が行えます。
②不用品はなるべく自分で捨てる
可燃ごみの日や不燃ごみの日を利用し自治体に回収してもらうことでも回収物量を減らし、回収費用を抑えることができます。例えば、さいたま市の場合オーブントースターや 炊飯器は 45 リットルのごみの袋に入るので、不燃ごみとして出すことが可能です。組立式の家具などは分解・分別しごみとして出す方法もあります。時間と手間はかかりますが、自分でも回収物を減らすことができます。
③不用品回収費用の見積もりにクリーニングなど無駄がないかチェック
必ず作成してもらった見積書は細部まで確認してください。多くの不用品回収業者は、見積書に一括金額しか書いていないでしょう。優良な不用品回収業者は、聞けばその内訳を細かく教えてくれます。
見積書の内訳は
・人件費
・リサイクル料金
・作業費用
などです。
クリーニング費用や除菌費用など不要なサービスであれば、断ることで見積書から削り、費用が抑えられます。
以上、不用品回収の見積もりの流れと、回収にかかる費用そして、不用品回収費用を安くする方法をご紹介しました。自分の納得いくプランと金額で不用品を回収してもらい、お部屋をスッキリさせてみてはいかがでしょうか。