引越しで粗大ごみの処分が間に合わない!5つの解決方法
引越しまで時間がない、粗大ごみの回収日はもう過ぎてしまった…そのような場合でも引越し前に粗大ごみを処分する方法はあります。引越し前の粗大ごみ処分方法で最も効率的な方法は「不用品回収業者に回収を依頼」することです。
もう少し時間に余裕があるなら、不用品回収業者に依頼する以外にも処分方法があります。
目次
◆粗大ごみの処分が間に合わないのは仕方ない◆
引越し前は荷造りの他にも手続きなどが山のようにあります。それに加えて通常の仕事もこなさなければならないので、粗大ごみの処分が間に合わなくても仕方ないのです。大切なのは引越しに必要な最低限の準備を終わらせることです。自治体の粗大ごみ回収日に間に合わなくても、様々な対処法があります。
引越しの粗大ごみ処分が間に合わない時の解決方法1.不用品回収業者に依頼する
引越し当日までに粗大ごみの処分が間に合わないときに一番おすすめなのが「不用品回収業者」に依頼することです。不用品回収業者は、家具や処分に手間がかかるリサイクル対象家電でも電話一本で回収してくれるのでとても便利です。条件が合えば引越し当日に回収してくれるので、引越し直前にでた粗大ゴミも回収してくれます。
見積もり依頼の電話やメールで、「〇月〇日までに処分したい」と期日を伝えると、不用品回収業者は迅速な対応をしてくれるでしょう。
①処分費用は?
不用品回収業者では2つの回収プランがあります。自治体の粗大ごみ回収日に間に合わなかった粗大ごみが3つ以上ある場合には【積み放題プラン】を利用し、大きくても少ない場合には【品目別回収プラン】を選ぶと費用を抑えることができます。引越し直前には粗大ごみ以外にも衣類や調理器具など細かい不用品が増えることもあるので、予め【積み放題プラン】を選択することをおすすめします。
・品目別回収プラン
品目別回収プランは基本料金に品目別回収費用を加算するプランです。
例:タンスと衣装ケースを回収依頼する場合
基本料金3000円+タンス回収費用4000円+衣装ケース回収費用2000円
=合計9000円
・積み放題プラン
積み放題プランはどれだけ載せても回収費用が変わらないプランです。
軽トラック1台 9800円(押し入れから1K程度の量が載ります)
2トントラック1台 20000円(1K~1DK程度の量が載ります)
※回収を依頼したものの中に買取可能な物は回収費用から引かれるので、安くなることもあります。
②処分にかかる時間は?
不用品回収業者は最短で、電話をかけた日に回収してくれることもあります。3月上旬から4月下旬までの繁忙期でも依頼から1日~2週間以内に見積もりや回収に来てくれる業者が多いです。
引越し前の家の引き渡し日まで、日数に余裕があり、気軽に戻れる距離で引っ越しする場合には、粗大ごみを引っ越し前の家に残しておき、引っ越しが完了した後で、不用品回収業者の立ち会いをすることも可能です。
③不用品回収業者に依頼する時の注意点
引越し当日までに間に合わなかった粗大ごみの処分を不用品回収業者に依頼する前には、不用品回収業者が回収に必要な許可を取得しているか確認しましょう。粗大ごみを回収するためには「古物商許可」「一般廃棄物収集運搬」「産業廃棄物収集運搬許可」など様々な許可が必要で、これらを持っていない不用品回収業者は悪徳な業者である可能性が高いです。
悪質な回収業者に関わってしまうと、相場以上の回収費用を請求されたり、回収物を不法投棄されるリスクがあります。引越し前で「粗大ごみの処分が間に合わない!」「早く処分したい!」と焦る気持ちを抑え、依頼する不用品回収業者は粗大ごみの回収に必要な許可を持っているかを必ず確認しましょう。
【許可を持っている不用品回収業者】
◆アース関東◆
東京・横浜・千葉・埼玉・名古屋・静岡に支店がある不用品回収業者です。必要な許可を得ている上、支店の数とスタッフの人数が多いので、依頼から見積もり、回収までの時間が早いのが特徴です。
引越しの粗大ごみ処分が間に合わない時の解決方法2.引越し業者に依頼する
引越し業者でも、引越しに伴い出た粗大ごみを回収するサービスも行っています。引越し当日、荷物の積み込みと同時に粗大ごみの回収も行ってくれるので、2つ以上の業者とやり取りをする必要がありません。引越し料金と一括で精算できるので、時間がない引越し前にはとても効率的です。
①処分費用は?
どの引越し業者も粗大ごみの処分費用について明確には記載されておりませんが、日本通運では費用について以下のように記載されています。
“一般的には、使わなくなった学習机や古くなったソファー等は、お住まいの地域の市役所や役場の清掃担当部署へ処理手続きを問い合わせ、引き取ってもらうのが最も安価な方法と言えます。”(日通 粗大ゴミのお引き取りについてページから引用)
自治体で粗大ごみを処分する場合には500円から3000円程度の処分費用がかかるので、引越し業者に粗大ごみの回収を依頼した場合の回収費用は3000円以上になるでしょう。
②処分にかかる時間は?
地域、時期共に条件が合い、引越し業者に粗大ゴミ処分の依頼ができる場合には、引越し当日、引越し荷物をトラックへの搬入するのと同時に粗大ごみも回収してくれます。少量であれば積み込み直前に出た粗大ごみも回収してくれるのでゆっくりと荷造りをすすめることができます。
③引越し業者に依頼する時の注意点
粗大ごみの引取りサービスを行っていない地域もあるので見積もり時に確認しましょう。また、3月上旬から4月下旬までの引越し繁忙期では、粗大ごみの回収サービスを停止しています。引越し業者では引越しの荷物の量が収まる最低限のトラックの手配をしていることもあるので、見積もり時に必ず粗大ごみの回収サービスをお願いしたい旨を伝えましょう。
【粗大ごみ回収サービスを行っている引越し業者 】
◆サカイ引越センター◆
◆日本通運◆
引越しの粗大ごみ処分が間に合わない時の解決方法3.友人や家族に譲る
引越しまでに処分が間に合わない粗大ごみを友人や家族に譲る方法もあります。テレビや空気清浄機、タンスなどまだ使える家電や家具等であれば、寝室用や予備として欲しいという人もいます。譲る前にテレビなど家電であれば、説明書や付属品が揃っているか、家具の場合には傷や大きさなどを伝えると引き取り手が見つかる可能性が高いでしょう。
①処分費用は?
・取りに来てもらう場合
友人や家族に取りに来てもらえる場合には費用はかかりませんが、感謝の気持ちを伝えることがマナーです。
・宅配便で送る場合
友人や家族と予定が合わず、会って渡すのが難しい場合には宅配業者を利用して送る方法があります。同一県内で荷物のサイズが160センチ以内(25㎏以内)の場合2030円以下の送料がかかります。
ヤマト運輸料金表
2人掛けソファーなど3辺の合計が160センチを超える大きな家具や家電を送る場合にも、荷物が大きくなるほど料金が上がります。同一県内であっても宅配料金だけで10,000円以上かかるので、送料はどちらが負担するのかを事前に確認しましょう。
【ヤマト運輸らくらく家財宅急便】は通常の宅急便と比べ、送料が2000円以上高くなりますが、梱包や搬出作業などを代わりに行ってくれるので自分の作業負担が少なくなります。
例:2人かけのソファーを同一県内でヤマト運輸らくらく家財宅急便を使って送る場合
10,746円(梱包作業料金、資材料金込み)
ヤマト運輸 らくらく家財宅急便 料金表
ヤマト運輸ホームページ
②処分にかかる時間は?
友人や家族と予定が合えば、連絡をした日のうちに引き取りに来てくれる、または運んであげることもできます。友人や家族が遠方に住んでいる場合には、お互いの時間を無駄にしない為にも宅配便を利用しましょう。
ヤマト運輸では当日17:00までに集荷依頼をすると17:00~18:30に集荷に来てくれるので、電話をした日に回収してくれます。らくらく家財宅急便の場合は予約した翌日に回収に来てくれます。
引越しの粗大ごみ処分が間に合わない時の解決方法4.ごみ処理場に持ち込む
自宅からの搬出と粗大ごみを運搬する車の手配が可能な場合には、最寄りの指定ごみ処分場へ持ち込みもできます。
①処分費用は?
処分費用はトラック1台に付き1500円または100㎏300円など処分場によって異なりますので、持ち込みしたい処分場に確認してみましょう。処分場は各自治体のホームページから確認できます。
②処分にかかる時間は?
ごみ処分場の受付時間は平日9時から17時までとなっており、受付時間内であれば、自分の好きな日時に持ち込み処分できます。引越し作業までに間に合わなかった場合でも、一時的に車に積み込み保管し、引越し荷物の搬出が終わってから処分場に持って行く方法もあります。
引越しの粗大ごみ処分が間に合わない時の解決方法5.新居に持って行く
引越し当日までに粗大ごみの処分が間に合わない場合は、粗大ごみを新居に持って行き、引越し先で処分する方法もあります。一時的に新居のスペースを占領しますが、時間に余裕をもって粗大ごみを処分できます。
①処分費用は?
少量であれば追加料金が発生しないこともあるので、引越し当日、引越し業者に確認してみましょう。見積もり料金に粗大ごみとして捨てようと思っていたごみが含まれていない場合には、別途追加料金がかかる可能性もあります。
◆間に合わなくても粗大ごみの不法投棄はやめましょう◆
引越し当日までに粗大ごみの処分が間に合わない場合でも、絶対にしてはならないのが不法投棄です。山林や河川敷に捨てに行くのはもちろん、粗大ごみ処理に適切な手順を踏まず(回収予約や粗大ごみ処理券を貼らないなど)マンションのごみ置き場においていくのも不法投棄とみなされます。
不法投棄は懲役5年以下、1000万円以下の罰金が科せられる犯罪です。観葉植物の土を公園に置いていくことも自治体によっては、不法投棄とみなされるので注意しましょう。
また、郊外にある「無料回収所」に置いていくこともやめましょう。無料回収所を運営する業者は無許可である場合が多く、海外への不正輸出や不法投棄をされる恐れがあります。
◆引越し前日から当日に出た可燃ごみの処分方法◆
引越し前日や当日にも必ず、ゴミ袋1袋程度の「生活ゴミ」が出てしまいます。
ペットボトルやトレイなどリサイクルできる資源は綺麗に洗浄し、スーパーなどに設置されている回収ボックスを利用しましょう。生ごみや雑巾などは腐敗臭を防ぐためにビニール袋を2重にして口を堅く縛ると臭いを抑えることができます。
以上、引越し当日までに間に合わない粗大ごみを処分する方法をご紹介しました。時間や予算、状況と相談して最適な方法で粗大ごみを処分し、新居での生活をスタートしましょう。