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粗大ゴミを無料回収します!は無料ではない!?3つの理由をご紹介します

「粗大ゴミを無料回収します!」は無料ではない!?3つの理由

引越しや遺品整理で粗大ごみを捨てなければならない時どのように処分するか、またそれにどれくらいの費用が掛かるかご存知でしょうか。この記事では粗大ゴミを無料回収できない理由と粗大ゴミの処分方法をご紹介します。

粗大ゴミを無料回収できない理由1.家電リサイクル法の制定と大型家具の需要の低下

粗大ゴミを無料回収できない理由には以下の3つの理由があります。
2001年(平成13年)4月1日より本格施行された家電リサイクル法により「テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン」を廃棄処分するにはメーカーと容量に合わせたリサイクル料金と呼ばれる処分費用が発生することになりました。
購入する時には10万円以上した嫁入り道具の高価な家具も今ではほとんど買い取られません。買い取られたとしても、数千円です。最近の住宅様式はウォークインクローゼットが一般的となっているなめ、タンスの需要がなくなっている背景があります。

粗大ゴミを無料回収できない理由2.壊れた家具は粗大ゴミ扱いとなるから

「壊れたものでも無料回収します」と言われた場合には少し疑ってみたほうが良いでしょう。壊れた家具を修理する場合には、家具職人のもとに持って行き、材質や工程を吟味し修理する必要があります。多くの場合、修理にかかる費用は購入価格よりも高い可能性があります。
ブランド家具であれば、それでもほしいという人はいるので、無料回収される場合もあります。
また、ベッドやタンスなどの大型家具はリサイクルショップで店頭販売する際に場所を取るので、積極的に買い取るリサイクル業者は少ないでしょう。

粗大ゴミを無料回収できない理由3.海外貿易には費用が発生するから

買替によりベッドやダイニングテーブルセットを処分する場合には、まだきれいで使える状態のものもあるでしょう。そのような物は東南アジアではまだ需要があります。しかし、海外に船で運ぶために輸送費がかかるため、無料回収した粗大ゴミを輸出することは難しいでしょう。

無料回収サイトが成り立つ理由1.出張費・手数料を受け取っている

回収費用は無料でも、出張費用や積み込み料金、家電リサイクル料金が別途発生するケースもあります。この場合には無料ではなく、自分で粗大ゴミを自治体に出すよりも高くなるケースもあります。

無料回収サイトが成り立つ理由2.家電は条件付きで無料回収し転売している

家電は10年未満の正常に動くものであれば無料回収という条件が付いているケースもあります。10年未満の家電製品であれば、無料ではなく買取りしてもらえる可能性が高い商品です。上記のような場合、小さな文字で注意書きがあります。無料回収に依頼する前には注意書きまで読むと、後から費用が発生することを防げるでしょう。

無料回収所や無料回収車が成り立つ理由1.不法投棄している

スピーカーから大音量で宣伝しながら街中を走る無料回収車や郊外の空地にある無料回収所を運営する回収業者はほぼ100%、不用品回収業に必要な許可を持っていません。不用品回収業を行うには「古物商許可」「一般廃棄物収集運搬許可」「産業廃棄物収集運搬許可」など様々な許可を自治体から承認されないといけません。これらの許可を得るためには活動する自治体や警察署に会社から経営状態や所在地、計画書などを提出し、適切に不用品や粗大ゴミを回収できると判断されなければなりません。
これらの許可を得ていない無料回収車に依頼した場合や、無料回収所に置いた場合には、その後、不正に海外へと輸出されている場合や人気のない山林に不法投棄されている可能性もあります。
不法投棄は有害物質が土壌に染み込み環境破壊につながる危険性と、個人情報流出の危険性を秘めております。

無料回収所や無料回収車が成り立つ理由2.実際には料金が発生する

廃品回収車の中には「無料回収します」と宣伝し、実際に呼び止めてみると料金を請求する業者もあります。無料回収車はほぼ100%の確率で許可を得ておらず、例え高額請求されたとしても追跡し訴えることが難しくなってしまいます。

粗大ゴミでも無料回収してもらえるものはある!

ここまでは粗大ゴミ回収業者が無料では成り立たない理由と、無料で回収する業者の危険性をご紹介しました。ここからは、本当に無料回収してもらえる、粗大ゴミと無料回収してもらう方法をご紹介します。

無料回収される粗大ゴミ①新しく・正常に動く家電

廃棄処分する場合には、リサイクル料金がかかってしまうリサイクル対象家電ですが、正常に動き、製造から10年未満の家電は買取りしてもらえるでしょう。自宅まで引き取りに来てもらう場合には出張費用が掛かりますが、買取価格と相殺すれば無料で回収してくれます。
特に大型テレビやエアコンは廃棄処分する場合には料金を支払わなければならない上に、自分で家から出す作業など労力を伴いますが、買取りや無料回収される場合にはこれらの作業も回収業者が代行してくれます。

無料回収される粗大ゴミ②ブランド家具

大型量販店であるニトリやイケアなどの家具は新品で買っても安価であることと展示販売スペースを広く占領するため、リサイクルショップなどでは買取りの可能性がありません。しかし、ブランド家具やデザイナーズ家具は販売価格が高く、根強い需要があるので多少の傷があっても買い取ってもらえるでしょう。例えば、国内家具メーカー、ミキモクの「雅リベラル」のベンチは1000円程度で買取られています。

無料回収されない粗大ゴミの回収を不用品回収業者に依頼する

無料で回収してもらえない場合には、不用品回収業者に回収を依頼する方法もあります。
不用品回収業者では不用品を引き取り処分する他に、転売できる状態の家具や家電は買取りしてもらえます。引き取り料金が必要な場合でも家から搬出する人件費やリサイクル料金などをすべて請け負ってくれるため、時間と手間がかからないのでおすすめです。
不用品回収業者を選ぶ際には、必ず相見積もりを取ってくださいね。相見積もりを取ることは費用の比較だけではなく、その会社のスタッフの雰囲気を知ることもでき、総合的に比較することができます。
料金やサービス内容から評判が良い不用品回収業者を3社ご紹介します。

1.「不用品回収アース東京」

東京、横浜、千葉、埼玉、静岡、名古屋に支店を構える不用品回収業者です。口コミ件数を多く、お客様の声に写真も付いているため信憑性が高いです。

2.「クリーンサポート」

埼玉に本社と営業所があるクリーンサポートです。規模は大きくありませんが産業廃棄物収集運搬許可を得ており、所在地も記載されているので、信頼してよいでしょう。

不用品回収業者を「ReLIFE(リライフ)」で

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ReLIFEでは不用品回収業者をご紹介しています。
不用品回収業者を探す

品目や要望、条件に合わせて、80社以上ある不用品回収業者から最適な業者をご紹介いたします。
不用品回収業者は回収先から近い方が料金も安くなりますし、スケジュールにも柔軟に対応してくれます。また、不用品の内容によっては買取が得意な不用品回収業者に依頼した方が料金が抑えられます。

相見積もりをされたい方も早く回収してほしい方もお気軽にお問い合わせください。

不用品回収業者の相談

無料回収されない粗大ゴミを自治体に回収してもらう方法

不用品回収業者に粗大ゴミの回収を依頼する他に、粗大ゴミとしてお住まいの自治体に回収してもらう方法があります。自分で処分する場合は指定された日時に指定された場所に運ぶ「回収処分」、収集所に自分で持ち込む「持ち込み処分」があります。

粗大ゴミではない、リサイクル対象家電の処分方法

無料で回収してもらえなかった場合、粗大ゴミに合った方法で処分する方法があります。
リサイクル対象家電である
・エアコン
・テレビ
・冷蔵庫
・洗濯機
は各自治体では回収してくれません。これらは家電量販店やリサイクル券システム加盟店にてリサイクル料金を支払い回収してもらう方法と自分で郵便局で家電リサイクル券を購入し、持ち込み処分する方法があります。

粗大ゴミの処分方法

タンスやベッドなど家具や家電リサイクル法以外の家電を粗大ゴミとして廃棄処分する手順をご紹介します。まずはお住まいの自治体、粗大ゴミ受付センターに電話で「粗大ゴミを処分したい」旨を伝えます。「市町村名 粗大ゴミ 受付センター」とインターネットから検索すると、お住まいの市町村の粗大ゴミ受付サイトへ簡単に繋がります。

粗大ごみ処理券とリサイクル券・A券・B券は同じ意味

処分したい粗大ゴミに必要な費用も自治体のホームページに記載されているので、併せて調べておくとよいでしょう。処分に必要な金額が分かったら、最寄りのコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)やスーパーで粗大ごみ処理券を購入しましょう。東京では粗大ごみ処理券をリサイクル券という名前ですが同じ意味です。リサイクル券にはA券400円、B券300円があり、A券とB券を組み合わせて購入すると、シールを貼る枚数が減らせます。
1つの面積が狭い場合には、粗大ゴミシールを貼る枚数を少なくしたほうが良いでしょう。粗大ゴミシールは回収業者が見やすいように、最も見やすい所に貼ります。
最近ではインターネットで回収予約できるホームページも増えてきていますが、名古屋市など一部の地域ではインターネットからは仮予約しかできないので注意しましょう。回収の予約が取れたら、指定回収日に指定回収場所へ決められた時間内(7:00から8:00の間が一般的)に粗大ゴミシールを貼った粗大ゴミを運び出しましょう。
自治体に依頼された回収業者が、指定回収日の間に回収してくれます。一般的に昼頃に回収されるので、17時を過ぎても自分の出した粗大ゴミが残されていた場合には、お住まいの自治体に電話で確認しましょう。回収漏れや収集場所や指定日が違うかもしれません。

以上、粗大ゴミが無料回収されない理由と無料回収を行う不正な回収業者の処分方法などをご紹介しました。費用、不用品の状態、ご自身の状況などを考慮し、最も納得がいく方法で処分してくださいね。