リノベーションで回遊性のある部屋を作ろう!間取りのポイントを解説
中古住宅をリノベーションすることで自分好みの空間を作り出すことが可能ですが、せっかくリノベーションするなら生活しやすさも重要視したいものです。
そこでおすすめなのが、回遊性を重視したリノベーションです。
おしゃれで尚且つ生活しやすさがアップする回遊性のあるリノベーション、気になっている人も少なくないはずです。
リノベーションでは築20年以上の中古住宅が対象になることが多いのですが、その多くは昔ながらの部屋数の多い間取りになっています。
廊下を中心としてリビング、キッチン、寝室などが壁で仕切られている間取りは現代的ではなく、生活しにくいと感じる人が多い印象です。
そこで近年では、生活しやすさを意識した回遊性のある間取りへのリノベーションが人気を集めています。
目次
リノベーションで作る回遊性のある間取りとは?
回遊性のある間取りとは、家の中を壁にぶつからずにぐるりと歩き回れることを指します。
行き止まりのない間取りとも言えるでしょう。
昔ながらの住宅は部屋数が多いうえに壁で仕切られていることから、回遊性はほとんどありませんでした。
最近では、部屋数を多くすることよりもリビングの広さを重視して、回遊できる間取りにするリノベーションが流行しています。
リノベーションでは回遊性や利便性を考えて間取りを自由に作れる
築年数が経過した中古住宅は、スケルトンリノベーションをすることで以前とはまったく違う間取りにすることができます。
スケルトンリノベーションの特徴は、一旦中古住宅を骨組みだけの状態にすることです。
水道の配管や電気の配線、住宅の下地部分の劣化具合を確認し交換することができるため、古くなった住宅も新しく生まれ変わることができます。
一旦骨組みだけの状態にすることで、間取りを一から考えられることも大きな特徴です。
リノベーションでは自由に間取りを決めていくことができるため、新築住宅を作る場合と比較しても劣らないほどの楽しさや満足感を味わうことができます。
リノベーションで回遊性を意識する人が増えている理由
回遊性を重視した間取りにはメリットが多く、現在ではリノベーションの定番になりつつあります。回遊性のある間取りにはどんな良い点があるのかを解説していきます。
リノベーションで回遊性を意識する人が増えている理由①家族全員の生活動線をスムーズに出来る
まず、最も大きな魅力と言えるのが生活しやすさの向上です。
新築住宅の広告で、ママの生活動線を重視した家をよく目にしますが、回遊性のある間取りではママだけでなく家族全員の生活動線を重視することができます。
例えば、キッチンでママが料理を作っている時にキッチンの奥にある冷蔵庫に飲み物を取りに行きたい…しかし後ろを通るのは邪魔になりそうと感じたことはありませんか?
これをアイランドキッチンにすることで、ママの後ろを通ることなく冷蔵庫に飲み物を取りに行けるようになります。
回遊性のある間取りでは家の中をぐるりと回ることができるため、道をふさがれていても他の道を通ることが可能です。
廊下を掃除しているから通りたくても通れないという問題も、他の通り道を選ぶことで解決できます。
このように家族の生活動線が重ならないため、みんなが生活しやすいと感じるでしょう。
リノベーションで回遊性を意識する人が増えている理由②開放的な空間で部屋が広く見える
回遊性のある間取りへのリノベーションでは壁による仕切りをあまり使用しないため、開放感のある造りになります。
壁に囲まれた部屋は圧迫感があり狭く感じてしまいますが、壁が少ないため空間が広く見えるというメリットもあります。
同じ広さでも回遊できるかできないかでは見え方が大きく異なりますので、なるべく部屋を広く見せたい場合にも有効な方法と言えるでしょう。
リノベーションで回遊性を意識する人が増えている理由③家中温かく、涼しく過ごせる
壁が少なく開放的な造りになっていることから、暖房や冷房の効率もアップします。
昔ながらの住宅は扉が多いことから一台の冷暖房設備で家全体を温める、涼しくすることは困難でした。
これを回遊性のある間取りにすることで風通しがよくなり、一台の冷暖房設備で家中を一定の温度に保つことが可能になります。
何台もの冷暖房設備を併用する必要がないため、経済的な負担も軽くなるでしょう。
リノベーションで回遊性を意識する人が増えている理由④子供の様子を確認しやすい
家中をぐるりと回れて見渡しやすい間取りですので、子供が何をしているか様子を確認しやすくなります。
このように子育てしやすいことも、回遊性を重視したリノベーションが選ばれる理由です。
特に子供が幼いうちは、家事をしている際に目を離すのはたいへん心配です。
しかし、回遊性のある間取りにすれば視界に子供の姿を入れながら家事をすることができるため、安心して家事をすることができるでしょう。
子供がある程度大きくなると常に確認することはなくなりますが、お互いに気配を感じることができるというメリットがあります。
このような家の造りにすることで家族間のコミュニケーション向上にもつながるでしょう。
リノベーションで回遊性のある間取りにするためのポイント
回遊性を重視したリノベーションをするのであれば、どのようなレイアウトにするかがポイントになります。
特に水回りはレイアウトによって使いやすさが大きく変わるため、間取りを決める際には注意しなければなりません。
リノベーションで回遊性のある間取りにするためのポイント①アイランドキッチン
回遊性を重視したリノベーションではアイランドキッチンが多く取り入れられています。
アイランドキッチンは両側から出入りが可能ですので、家事をするうえでの効率アップに大変役立つアイテムです。
使いやすいだけでなくデザイン性も高いため、リノベーションの際にはチェックしておきたいポイントです。
リノベーションで回遊性のある間取りにするためのポイント②ウォークインクローゼット
回遊性を意識するなら収納はウォークインクローゼットを採用しましょう。
ウォークインクローゼットは必ず2か所に出入り口を作ることがポイントです。
また、家のどの位置にウォークインクローゼットを作るかも生活しやすさを左右します。
例えば、玄関からの出入り口とリビングにつながる出入り口を設けることで、帰宅後ウォークインクローゼットを通り抜けることができるため生活しやすくなるでしょう。
リノベーションで回遊性のある間取りにするためのポイント③シューズインクローゼット
玄関にシューズインクローゼットを作り、出入り口を2か所設けることで生活動線がスムーズになります。
シューズインクローゼットからそのまま靴を脱いで家に上がれる造りにすることで、より動線が良くなるでしょう。
このように生活しやすくなるだけでなく、大容量の収納を確保できることもシューズインクロークの魅力です。
また、靴が散らかることがなく、生活感を常に隠すことができるので急な来客でも焦ることがなくなります。
リノベーションで回遊性のある間取りにするためのポイント④洗面所は通り抜け可能に
洗面所に2か所の出入り口を設けて通り抜けられる造りにすることで、回遊性のある間取りにすることが可能です。
キッチンと洗面所を隣り合わせにすれば、料理をしながら洗面所で掃除や洗濯をすることもできます。
洗面所を通り抜けられる造りにすることは、家事の効率アップに大きく貢献するでしょう。
しかし、洗面所に出入り口を複数つけた場合、お風呂に入る際などのプライバシー問題も考えられます。
事前にこのことを理解し、扉に鍵を付けるなどの工夫をする必要があるでしょう。
リノベーションで回遊性のある部屋を作って家族みんなが住みやすい空間に
回遊性を重視したリノベーションをすることで生活しやすさがアップすると説明しましたが、そのためには部屋のレイアウトをしっかりと考えることが大切です。
家族一人ひとりの生活動線や家事動線をイメージし、どこに何があったらスムーズな動線になるかをよく考えてレイアウトを決めていくのがおすすめです。
設計担当者との打ち合わせを何度も行い、快適で過ごしやすいマイホームを作りましょう。