豆知識

How to お掃除(動画付)

クレンザーだけでシンクを掃除したら…

キッチンの中でもほぼ毎日使うシンクなどの水回りは、こまめに掃除をしていないと、いつの間にかくすんできたり、汚れが気になってくる場所です。
軽い汚れならば、食器洗い洗剤でも落とせますが、まめにやっておきたいのがクレンザーによる掃除です。

クレンザーというと、細かい粒子でシンクを傷つけるのが心配という人もいますが、シンクの掃除に合ったクレンザーの選び方とスポンジの使い方を知っておくと、シンクを傷つけることなく、きれいに仕上げることができます。
ここからはクレンザーを使ったシンクの掃除方法を詳しくご紹介します。

準備するもの

・クリームタイプのクレンザー
ドラッグストアやスーパーで手軽に購入できるクレンザーは、どこのご家庭にも1つはあるのではないでしょうか。

クレンザーは界面活性剤による汚れを浮き上がらせる作用と研磨材による浮いた汚れを削り落とす作用があるので、掃除で頼りになるクリーナーです。価格が安い点も魅力です。
ペースト状、クリームタイプ、粉状タイプなどの種類がありますが、素材を傷つけにくいのはクリームタイプです。

キッチンのシンクに使われているステンレスは比較的硬い金属ですが、キッチンで作業している間に食器の糸底や野菜などに付着している土などがシンクの表面をこすることで傷つきやすくなります。そのため、ステンレス製のシンクには、クリームタイプがおすすめです。

クリームタイプでも研磨率ができるだけ低いクレンザーを選びましょう。シンクなどの水回り用に最適なクレンザーの研磨率は「20%」です。研磨率は、クレンザーの裏面の成分に(研磨剤〇〇%)と表示されていますので確認してみてください。

・スポンジとラップ
やさしいクリームクレンザーを使っても、たわしや硬い網目のメラミンスポンジなどでこすれば、当然シンクに傷がついてしまいます。スポンジや柔らかい布をご用意ください。ただし、スポンジにクレンザーをそのまま付けると、クレンザーの粒子がスポンジのすき間に入り込んでしまうので、仕上がりに時間がかかります。そこで、スポンジをラップで包むと、少量でしっかり磨けます。

・ブラシ
排水口のゴミ受けは放置しておくと、目が詰まったような汚れが残ってしまうので、ブラシでこすると汚れが落としやすくなります。ブラシは使用済みの古い歯ブラシなどでよいです。

掃除時間:15分

クレンザーでシンクを掃除する手順

1. 最初に、予洗いとして、食器洗いに使っている台所洗剤でシンク汚れを簡単に落としておきます。汚れ落ちのよいクレンザーであれば予洗いはなしでOKです。

2. スポンジを包むようにラップを被せます。このひと手間で、スポンジのすき間にクレンザーの粒子が入らないので、掃除に無駄がありません。

3. 次に、ラップを被せたスポンジにクレンザーを適量取り、シンクの表面をくるくると円を描きながら、やさしくこすります。

4. 三角コーナーや排水口のゴミ受けにたまったゴミを取り除き、同様に掃除しますが、汚れがこびりついているときは、ブラシを使って掻き出すと効果的です。

5. 黒カビがつきやすい蛇口まわりもクレンザーを使ってとこすり落とします。蛇口まわりは狭いのでスポンジよりブラシを使うと効率的です。

6. クレンザーで汚れを落とした後はしっかり水で流します。

7. 最後に、水垢の原因となる水滴を残さないように、布巾などで乾拭きすれば完成です。このとき、きれいな布巾でなくても捨てる前のキッチンペーパーなどでOKです。

シンク汚れの原因とは?

シンク汚れの原因は、主に以下の3つが考えられます。

①水垢
水垢は、水道水の中のカルキやミネラルが乾燥して固まったアルカリ性の汚れです。白いウロコ状となって付着しているので、シンクがくすんで見えます。

②洗剤などの石鹸カス
石鹸カスは、水道水のミネラル分と洗剤が結合してできた酸性の汚れです。残留物が薄い層を繰り返し作っていき、石鹸カスとなります。

③ぬめり
シンクの掃除でできれば触りたくない汚れがぬめりです。ヌルっとした感触のぬめりは、残っている生ゴミなどから雑菌やカビが繁殖して発生します。シンクの排水口などのジメジメしている場所に発生しやすく、蓄積すると嫌な臭いを放ちます。

クレンザーでシンクを掃除する時の注意事項

便利なクレンザーですが、水回りの素材によっては使用できません。今は大半がステンレスのシンクですが、最近シンクの素材として増加しているのが人造大理石です。
人造大理石の場合、クレンザーを使うことで傷がついたり光沢がなくなったりすることがあるので、クレンザーの使用は避けましょう。

人工大理石のシンクを掃除するには、中性洗剤で汚れを落としてから、シミなどが気になる場所に漂白剤をつけたキッチンペーパーを湿布して汚れを落とします。

シンクの掃除頻度

シンクの掃除は、こまめにすることが一番です。シンクには、食事の後片付けの際に付いた食べ物の汚れや洗剤が付着しています。素手で掃除前のシンクを触ると、ザラザラとしているのがよく分かります。汚れが目に見えるようになってから掃除するよりも、毎日キッチンを使ったあとはゴミ受けのゴミを捨てて、クレンザーで掃除をする習慣をつけておけば、長い目でみると掃除の手間が省けます。

クレンザーだけでシンクを掃除する際のまとめ

毎日使うシンクがいつもきれいな状態であれば、キッチンに立って料理をするのも楽しくなります。クリームクレンザーをすぐ手に取れるところに置いて、さっと掃除をする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。