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継承リノベーションで家を思い出ごと受け継ぐ

リノベーションを行う物件といえば、若い世代が選ぶ立地条件の良い中古マンションが思い浮かぶかもしれません。アパレルブランドとのコラボなど、ライフスタイルに合ったおしゃれな空間を手に入れることができ、しかも新築物件を購入するよりも安く抑えられることから、中古マンションのリノベーションは今後も増えていくことでしょう。

しかし、あらたに中古マンションや戸建てを購入してリノベーションを行うのではなく、祖父母や親が住んでいた古い家をリノベーションするという「継承リノベーション」が注目されるようになりました。その継承リノベーションについて、詳しく調べてみました。

継承リノベーションであらたなライフスタイルを

いずれは新築の戸建て住宅やマンションを購入したい、そうすることが人生の目標だという時代が長かった日本ですが、最近はちょっと様子が違ってきているようです。

地方ではまだ住宅を取得するなら新築でなければ、という考えが根強いのですが、都市部に住む若い世代では、新築へのこだわりがないという人も増えてきています。

ある程度のリフォームが施された中古物件にそのまま住むのではなく、中古物件を購入する際に大規模な改修を行うリノベを行ったり、すでにリノベーションされたおしゃれな中古物件の購入を検討するという選択です。

また、都市部・地方に関係なく、親や祖父母が所有する古い家をリノベして住むという選択をする人も、最近は増えてきているようです。そんなリノベを「継承リノベーション」「継承リノベ」と呼んでいます。

祖父母や親、親族が持っている不動産を「ファミリー不動産」と呼びますが、そのファミリー不動産である古い戸建て住宅やマンションをリノベし、子や孫世代の親族が居住することが増えてきています。若い世代なら、今も昔と変わらず新築の戸建て住宅やマンションを選びたいはず。しかし、30代~40代のいわゆる「団塊ジュニア層」では、新築のみならず中古であっても、あらたな住宅を取得することが難しくなってきているといいます。

そこで、祖父母や親、親族が所有する古い住宅をリノベーションし、「住み継ぐ」「継承する」という選択も増えてきているようです。

継承リノベーションのパターン

継承リノベーションのパターンはいくつかあります。

・親と住むことになり実家をリノベーション
・祖父母が住んでいた空き家をリノベーション
・親族が所有している賃貸住宅をリノベーション

などです。
それまで住んでいた住宅やマンションから、親世帯と同居することになったため二世帯が暮らすためのリノベーション。あるいは、親だけでなく祖父母も同居する住宅に、さらに自分たちが同居するためのリノベーションもあります。また、すでに空き家となっていた祖父母の住宅を、孫世代がリノベーションして住む「スキップ継承」も。

親族が所有している古い賃貸住宅で、経年劣化により入居者が減ってしまったけれど建っている場所は好立地ということで、リノベーションして住まいにする人もいるようです。

継承リノベーションで家だけでなく想いも受け継ぐ

このような継承リノベーションでは、使い勝手を良くしたり安全面を考えた大幅な工事が行われる場合もあります。けれども、元の家の面影が全くないような改修ではなく、既存の良さを残し味わいのある家にリノベーションすることも可能です。

祖父母や両親の想いを伝えることができるリノベーションを施してゆけば、この先の10年、20年、ひょっとしたら100年でも、家を想いごと引き継ぐことができるでしょう。

継承リノベーションで古い家を住みやすく

住み慣れた古い家は、使い勝手が悪かったり、暗い、寒いなど不満に感じるところも多いです。ずっと住んでいるとそれが当たり前になってしまうこともありますが、改善できればもっと快適に暮らせるはずです。継承リノベーションなら、気になる点を改善し、より快適に暮らせる家をつくることができます。

継承リノベーションで変わること

リノベーションなら、間取りを大きく変えることも可能。それまで光が届かず日中でもあかりが必要だった室内も、採光を重視した間取りに変えることで明るくすることができます。また、吹き抜けをつくることで風通しをよくしたり、開放感のある間取りにすることで、家族が自然に集う居心地の良さも手に入れることができるでしょう。

継承リノベーションで見えない部分の性能もアップ

大掛かりな改修を行うリノベではなく、部分的に手を入れるリフォームでは見えない部分の危険性を知ることができません。リノベなら例えばシロアリによる被害を直接確認することもできるし、傷んでいる部分を放置することなく適切に処置することができます。日本では地震が頻繁に起こりますが、古い家の場合、地震に耐えられる強度を持っているとは限りません。

もし耐震性に問題があるのなら、リノベを行う時に耐震補強も同時に行うことができます。そうすることでコストダウンもでき、安心して暮らすことができるでしょう。また、耐震補強を行うことで、家の資産価値も向上します。

継承リノベーションで既存部分を活かす

古い家はさまざまなこだわりを持ってつくられている部分もあり、今では手に入らない貴重な部材が使われていることもあります。それらの部材や装飾を移設したり、そのまま残し新しい空間に合うような加工を施して利用することもできます。思い出の詰まった古い家の既存部分が残ることで、新しさと古さが不思議な調和を見せてくれるでしょう。

継承リノベーションがお得になる補助金制度をご紹介

家をリノベしたりリフォームする際に、工事の内容に合わせて国や自治体から補助金や助成金がもらえたり、減税を受けることもできます。基本的には、「エコや省エネ」、「介護やバリアフリー」、そして「耐震性」の工事が対象になります。

国が助成するリノベやリフォームの補助金には、申請受付期間が決まっているものもあり注意が必要です。また、自治体が助成する補助金は住んでいる地域によっても異なりますから、リノベを行う前にチェックすることが必要になります。次に補助金の例を挙げてみます。

▪エコ・省エネ

・窓の断熱化(内窓、ペアガラスなど)
・屋根や外壁の断熱化
・高断熱浴槽付きの浴室へのリフォーム
・太陽光発電システムの設置  

※省エネに関するリフォームで申請できる補助金制度は、国と自治体合わせて数多くあります。

▪耐震診断・耐震補強

・耐震診断
・耐震補強や改修工事
・ブロック塀の解体・撤去 

※実際の工事だけでなく、耐震診断も補助金の対象となります。その地域により補助の金額や対象となる建物に違いがありますが、旧耐震基準の建物(1981年5月31日以前に建築確認を受けたもの)なら、補助対象になるケースが多いです。

▪介護・バリアフリー


・トイレ、浴室、廊下などへの手すりの設置
・床の段差解消工事
・室内ドアを引き戸へ変更
・和式トイレから洋式トイレへの変更 

※介護やバリアフリーの工事には、介護保険の助成金制度が利用できます。要支援者あるいは要介護者と認定された家族がいれば、20万円を上限に自己負担金1~3割で工事を行うことができます。

継承リノベーションで想いを伝え快適な家にしよう

住み慣れた家、なじみのある家を活かすことができる継承リノベですが、祖父母や親世代なら、そんなことをせずに解体して新築すれば?と提案するかもしれません。

でもリノベなら新築するよりも費用を抑えることができ、予算内で新築よりも満足できる機能を備えることも可能。何よりも、家族の想いを伝えることができ、いるだけで心が和む居心地の良い家をつくることもできます。

これから家を持ちたいと計画しているなら、古い家を想いごと引き継ぐ、継承リノベを検討してみてはいかがでしょう。